Interview隊員インタビュー
完成したニセコの米粉シフォンケーキは2011年の11月18日に販売が開始されました。評判はというと、3分の1の人から「甘くない」という意見が出たんです。でも徹底的に吟味した材料は、変えたくない。身体にいいものしか、私が嫌なんです。無添加で、素材の味がおいしく食べられる飽きがこない味でないと!
そんな中、試食後にアンケートや意見を寄せてくれる若いお母さんなどから「ニセコでは今までこんな食品を食べられなかった。ありがたい」といった意見をもらえるように。小さな子どもに安心して食べさせられるケーキだったんです。
そして今年の11月1日に知事認可をうけ、翌2日に地元農業者と「ニセコフードコミッション企業組合」を設立(法人設立登記)をしました。今では、地酒の蔵人衆の酒粕を入れたものや、地元の大豆と味噌を使ったものなどニセコの素材にこだわった20種類のシフォンケーキがあります。
現在はニセコ駅近くに新しい拠点となる店舗作りの真っただ中。古い空き家を工房に改装していて2012年12月12日にオープン予定です。店名は「味楽屡 ゆきや」と書いてミラクルゆきやと読むんです。ここから米粉のシフォンケーキ、また地場産業などの販売をどんどん広げていきたいですね。
若い人は体力、年よりは経験と知恵がある。でも協力隊にとって一番大切なのは、人との繋がりを作れることじゃないかな。自分の想いを伝えるために、へつらうのではなく、何度も話し合って理解し合おうとする姿勢が必要です。
起業に関しては、私の場合は着任前から米粉を念頭にビジネス目線で応募したことが、スピーディーに行動できた一因。札幌にいたときの人脈も使って、マーケット作りなどを行いました。
販売ルートを開拓するための人脈創りは、着任前にもできるはず。また在庫管理や品質管理といった能力も重要でしょう。
それと共通して大事なのは、働くことが好きだってことかな。私の年末年始は、スキー場のレストランで販売する予定のケーキ作りをしているはず。ストレスなんてゼロ。仕事が好きだからね。さらに、ニセコ ヒラフ エリアに出来るコンドミニアム「四季」でも「ニセコファーマズマーケット」を運営する事に決定しました。ここでもケーキを販売する予定です。
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