Interview隊員インタビュー
もともとアートを使って町起こしを目指すNPO法人を、滋賀県の成安造形大学を卒業後に設立。平成19年11月でした。その後2年間、会社員としての仕事と両立させて活動してきました。また、大学の授業も受け持っており、大学生や、地元の芸術家、地域住民の皆さんなど、人と人を結びつけて地域活性化に貢献したいと思っていたところ、高島市の「地域おこし協力隊」募集に出会ったんです。地域に密着した体験ができる貴重な機会だと思い、応募しました。
僕は岡山県出身ですが、大学進学以来ずっと、滋賀県で仕事やNPOの活動もしてきたので、地域に親しみがあったためです。また、人が温かいので、ぜひにと思いました。以前、高島市安曇川町で接客販売を3カ月ほどしたのですが、普通は商品を販売したらそれでおつきあいは終わるのに、ここの方たちは、商品が良かったと言ってお礼を下さったり、「泊まりにおいで」と誘って下さったりしたのが忘れられなかったんです。
協力隊員を始めて2ヶ月。若い人の定住を目指して「地域の教科書」を作るのですが、最初は、地元の人から情報をいただきたくても、警戒され、ありのままを話していただけないこともありました。でも、市役所の方にアドバイスをいただきながら、地道に皆さんと接するよう努めるうちに、行事の手伝いに呼んでいただいたり、食事をいただいたりと、認め、歓迎していただくことも少しずつ増えてきた感じがして、やはり嬉しいです。これが活動の魅力ですね。
地元の生活や行事にあわせて勤務したり、仕事とプライベートのおつきあいの区別をはっきりとつけづらかったりと、スケジュール管理は大変ですが、地域の中に入って交流することはとても意味があります。また、遠慮せず、下さるものは喜んでいただき、行事のお手伝いなどで恩返ししながら、わからないことは素直に聞き、時には間違いを叱ってもらって地域独特の風習を肌で覚えるような、ある種のずぶとさをもつことも大切だと思いますよ!
次は、定住を目指して活動している鈴江佳奈さんのインタビュー記事です。
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