Interview隊員インタビュー

菅原文太氏講演とやまなし農業協力隊活動報告(1) やまなし農業協力隊シンポジウム  「新たな力で地域の活性化を!」

「隊長」菅原文太さん 幼少期にみた農業風景への想いと自然農法への期待「人は土にかえる」自分の足で自分の土を見つけること

2008年「第一回やまなし農業・農 村シンポジウム」の講演者として来県したのが、山梨出農業を始めるきっかけに。

2008年「第一回やまなし農業・農 村シンポジウム」の講演者として来県したのが、山梨出農業を始めるきっかけに。

シンポジウムの第二部は、俳優菅原文太さんの基調講演。
やまなし農業協力隊推進事業のコーディネーターとして「隊長」の役を快諾した菅原さんは、2009年山梨北杜市に「(株)竜土おひさまの里農園」を設立。農業を始めました。

「まだ何もしてない」と笑わせながらも、農業を始めたいきさつや、独自の目線による自然農法の可能性などを、体験談をまじえ時間も延長して講演。独特の風格と親しみのこもった口調に、会場中がひきつけられました。

隊員を山梨に根を張って伸びる作物にたとえて「見守ってやって下さい」と、支援機関の人たちにも声がけが。

隊員を山梨に根を張って伸びる作物にたとえて「見守ってやって下さい」と、支援機関の人たちにも声がけが。

また、菅原さんは、現代ではほとんど失われた「農業の原点」が、韓国映画『牛の鈴音』に描かれていると絶賛中。そんな原点を肌で知った「子ども時代の続きを、また始めたところ」と微笑んで、取材に答えて下さいました。

協力隊員に興味がある人には、「心配しないでまず行動に 移して来てみてほしい。現実は捨てたもんじゃない」とアドバイス。

ただ、「田舎ぐらしが、はやってるけど、過剰な期待をもつのではなく」との忠告も。「自分にあった土地を自分の足で探して自分でみつけるのがいい」。そして、「自分が見つけた土と一緒に暮らして行く」のだと、山梨という土地に出会った菅原さんならではの重みある言葉で語って下さいました。

隊員紹介! シンポジウムに参加されていた農業協力隊員と9つの支援機関の皆さんにお話をお聞きしました。

梶原農場 事業主の人柄にひかれて応募  強い決意で無農薬野菜栽培にとりくむ

農業生産法人 有限会社梶原農場では、無農薬野菜の生産と販売をしています。「旬の新鮮な有機野菜は驚くほどおいしい」とのこと。季節にあった野菜をじっくり育てているそうです。葉もの野菜の収穫ひとつをとっても、余計な葉や根を取り除きながら作業をするなど、根気がいるようです。それをひとつひとつ体験し、覚えながら、就農をめざして頑張っています。

作業の様子

神奈川県出身の小島信之隊員は、もともと山梨県や就農に興味を持っていたそうです。そして、「新・農業人フェア」という、就農推 進のイベントに参加。梶原農業の事業主、梶原雅己さんに出会い、「人格にほれて」申込み、 見事隊員の資格を得ました。

作業の様子

協力隊に興味がある人に対しては、「えらそうなことは言えないけれど、ふみこめないならやめた方がいい」と根津隊員。「せっかくお金ももらって応援してもらってるんだから」と秋田道子隊員も話してくれましたが、農業技術の伝授はもちろん報奨金や経費の支援も受けているのだから中途半端はできない、という、強い決意で毎日を過ごしていることが隊員たちの言葉からにじみ出ているようでした。

次は、清里ジャムと北杜市農業振興公社の記事です

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