Interview隊員インタビュー
(有)農業法人清里ジャムがある清里高原は、県内有数の観光地として有名です。清里ジャムでは雄大な八ヶ岳を望む豊かな自然の中で、800本のブルーベリーの栽培と農産加工品としてジャムの製造、地域の食材を生かした農園カフェを営んでいます。地元、北杜市農家を中心に連携しながら、果樹王国「山梨」ならではの地域の特産品を生み出しています。
新たに「八ヶ岳ベリープロジェクト」事業として、まだまだ、国内では珍しいラズベリー、レッドカラント、ブラックカシスなどの小果樹の栽培へのチャレンジを始めました。今はその準備段階で、荒れた農地のススキの刈り取りや焼却など耕作放棄地の開墾作業を行っています。重労働ながら地域の再生するというやりがいのある仕事に取り組んでいます。また、ブルーベリーの管理作業として、肥料やりや剪定、種まきから始まるハーブ栽培などブルーベリーやハーブの栽培技術習得も目指しています。農産加工実習としてジャムの製造にも従事し、農園カフェでは直接消費者とふれあいながら、幅広く農業の生産現場から消費流通まで学ぶことが出来ると思います。
お洒落なイメージのある果物やジャムの制作、販売。ベリープロジェクトなどは、特に「若い女性の気持ちにぴったりで憧れてもらえる」のではと社長の佐野間芳樹さん。農業協力隊員に興味をもっている方は、「いいきっかけになるので、ぜひ応募してほしい」と隊員からのメッセージももらいました。
北杜市は平成16年に7市町村が合併、さらに平成18年にひとつの町が加わってできた市ですが、(財)北杜市農業振興公社は、その中の、ひまわりが有名な明野町にあります。農業従事者の高齢化や後継者不足の問題に取組み、農業担い手育成や特産物奨励などの様々な事業を展開しているそうです。
協力隊員は「ものをつくってみるということに興味があった」と語ってくれました。その友人の姿を見てもう1名の隊員も「なんとなく、自分もやってみようかなと思って」、2名で応募したそうです。「ひとつのものをつくると言うことは厳しいことだし、それを肌で感じたい」とのこと。シンポジウムで語ってくれた構想は、後進の協力隊員達の連携による県農業の可能性を見据えたものでした。
協力隊応募を検討している人にメッセージを送るとしたら、まず、「やりたければやった方がいい」ということ。そして、「学問として学ぶんだったら学校にいったほうがいいけど、現場にいて生の声で教えてもらえるのが、このやまなし農業協力隊の一番の魅力だと思いますね」と口々に話してくれました。
次回も引き続き、やまなし農業協力隊シンポジウム出演の隊員紹介です
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