Interview隊員インタビュー

特集Vol.10 埼玉県秩父市 前職からの想いで観光と高齢化の問題にとりくむ

稲垣衣里菜さん(その1)職業を考える節目の時期に知った隊員活動。キャリアと興味にあった募集で応募決意。

Q.地域おこし協力隊に応募したきっかけを教えていただけますか。

畑仕事のお手伝い

畑仕事のお手伝い

愛知県三好市出身で、契約社員をしていましたが「今の自分に何ができるのか、何がしたいのか」と考えていた時期でした。また、空き家バンクについてのテレビ番組がきっかけで、「田舎に住んでみたい」という憧れが深まりネットサーフィンを。『田舎で働き隊』から『地域おこし協力隊』のサイトにたどりつきました。

その他ブログなどの影響で人を知り地域を知る活動に魅力を感じ、検索するうちに観光と高齢者問題に関われそうな埼玉県の募集に出会ったんです。前職で福祉と観光をミックスさせた施設((株)三州足助公社)で元気に働く高齢者と関わっていたときの想いもいかせる、キャリアと興味にぴったり合った内容でした。実は締め切り直前まで迷いましたが、「やめたら後悔する」と思い、直感に従って(笑)応募を決意しました。

Q.その地域での活動を通して感じていることを教えていただけますか。

栃本のあばあちゃんと一緒に

栃本のあばあちゃんと一緒に

担当の大滝地区は、就任前の勤めていた豊田市足助町と雰囲気が似ていて親近感を持ちました。ここは山梨県と埼玉県が隣接するため人々の通過地点になり、渓谷や赤い橋などの景観、お店や歴史など観光資源もあるところです。観光が右下がりになっている現状から、どのようにアピールして人を集めていくかが課題だと感じています。

大滝地区は面積330.98平方キロメートルに対して、人口約1,000人。高齢者同士で見守りあう状態ですが、お手伝いのつもりが逆に助けていただくことばかりです。戦争やお蚕さん、畑のことなど、それぞれの方、皆さんに人生のストーリーがあり、大変な時代を生き抜いてきたことに感じ入ります。私が回想のきっかけになれたら嬉しいですが、このようなやり取りが、今の時代には欠けているのかもしれないです。都会に比べての不便さはあっても、私は、いま生きていく上での暮らしづらさは感じていません。

次は、実際の活動内容や魅力、応募検討中の方へのアドバイスなどです。

1 2

記事の続きを読む