Interview隊員インタビュー

特集Vol.11 宮崎県日之影町 大卒直後の就任 地域の人の良さや様々な文化に感動

井手悠哉さん(その1)大学で学んだ身体学。都会と地方での目線。調べれば調べるほど文化の豊かさを知る。

学生時代。卒業制作として踊っている最中

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九州唯一の農村歌舞伎 大人歌舞伎に出演

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生まれて初めての稲刈り

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Q.地域おこし協力隊に応募したきっかけを教えていただけますか。

6月に地域おこし協力隊に就任したのですが、3月に大学を卒業したばかりです。大学では身体学を軸として学び、またコンテンポラリーダンスというツールを使い、身体を通じて自分の内面や在り方を探っていきました。しかしながらどちらかというと人工的な感覚や美しさに包まれた世界だったので、また僕自身も横浜という都会の中で生まれ育ったという経緯もあり逆に「自然」というもの、そして自然の中で育った人の身体の使い方などにも興味を感じるようになっていきました。

例えば都市では人ごみなどを歩く際につい足もとを見ます。気持ちは自分に深く向かいますが、周りが見えなくなりがちです。地方の広々としたところでは、目線がすっと前にいきますが、逆に周囲を意識しすぎることもあるかもしれません。どちらにも良いところと悪いところがあると思います。
このようなことはこちらに来るまでは気付かなかったことです。僕自身としては以前に比べて気持ち的に前を向けることが多くなったかなあと(笑)

Q.この地域を選んだ理由を教えていただけますか。

たまたま3月に熊本~宮崎~大分周辺を旅行して神話にも出てくる高千穂町に行きました。そして帰宅後、知人に紹介されて地域おこし協力隊のサイトを見たら偶然にも募集欄のトップに日之影町が。高千穂周辺の雰囲気がとても印象に残っていたので、「行ってみよう!」と決めました。幸運にもうちはやりたいことをやらせてくれる家庭なので、両親も笑顔で「行ってきなさい」と言ってくれました。

日之影町は雄大な自然が素晴らしく、いい人ばかりです。また、調べれば調べるほど、興味深く貴重なものが沢山眠っていることに気付きました。目に見える自然はもとより地層や地質など、古代からの土地ならではのものがあります。また、例えば、水源を訪れた際にはまず水神様に手を合わせるなど、なにげない生活の些細な部分にも日本古来の文化が生きていることを感じる毎日です。

次は、実際の活動内容や魅力、応募検討中の方へのアドバイスなどです。

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