Interview隊員インタビュー

特集Vol.20 福島県伊達市 誇りをもって地域を元気にしていく活動 伝統や風習への興味を広げて形にする

石森 禎枝さん(その1) フェイス・トゥー・フェイスで地域を知る。隣の県に応募。東北出身だからこその想い。

Q.地域おこし協力隊に応募したきっかけを教えていただけますか。

担当地区のおばあちゃん達と健康体操のお手伝い。歌あり、踊りあり、脳トレあり盛りだくさんです。

担当地区のおばあちゃん達と健康体操のお手伝い。歌あり、踊りあり、脳トレあり盛りだくさんです。

宮城県出身で東京の大学を卒業。塾講師や編集の仕事に就き、特にフェイス・トゥー・フェイスでできる業務が楽しく、やりがいを感じ、頑張っていました。
しかし、この先の人生を考えた時、それを続けていくのももちろんいいのですが、職場でのポジションを超えて「何か私だけにしかできないことをしたい」と思うようになったんです。

また、国際関係学科にいた大学時代「イギリスとかアメリカの経済などはわかっても、自分は日本のことを知らない。もっと知りたい」と感じさせられました。その想いがずっと心の根底にあったんです。
それをシンクタンクに勤務する友人に相談したら、地域起こし協力隊のことを教えてくれました。専門的なスキルや経験を問われないため、応募しやすかったのも事実です。

Q.福島県の活動を選んだ理由を教えていただけますか。

かつて下手渡藩だったころにあった陣屋を偲んで建てられた碑。今でも藩士の子孫が周りに住んでいます。

かつて下手渡藩だったころにあった陣屋を偲んで建てられた碑。今でも藩士の子孫が周りに住んでいます。

自分の出身地に近いというのが一つの理由になりますが、同じ東北でも、たとえば「青森のリンゴ!」というほど明確な(笑)福島県の特産などをあまり知らなかったんです。隣の県なのに。
そこで、現地に行って地域の良さを知れたら、と思いました。周囲には、驚きや反対もなかったわけではないですが、理解や応援もあり、最後は自分の想いに従いました。

また、東北の文化に誇りをもって地域活性に関われたらとも思っています。東京時代に、他地方の人たちが東北の方言などを話題にする様子に、そのつもりではないのでしょうが少し馬鹿にされているような印象をうけ、東北出身者であることを恥ずかしく思ってしまっていました。
そんなことも払しょくしたいと思っています。

次は、実際の活動や、これから地域おこし協力隊になる方々へのアドバイスなどです。

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