Interview隊員インタビュー

特集Vol.22 秋田県大館市 来て動いてつながって見える活動 人に接することで生み出されていく活動

林孝行さん(その1) 前職をいかし全くの新天地で活動を希望。地域の横のつながりでなしとげる。

Q.秋田県大館市の地域おこし協力隊に応募したいきさつを教えていただけますか。

初めての雪国に、はしゃぐ俺。

初めての雪国に、はしゃぐ俺。

人生で、利益を考えず人の役に立つことをしてみたいと考えたんですね。また、信用金庫やフリーペーパーの記事ライター、ネットカフェなど、人と接する仕事をしてきたので、地域に入ってそこの方々と一緒に活動していけるのも魅力でした。それから、田舎暮らしに興味があったことも理由のひとつです。

出身は福岡ですが、関西で約10年働きました。秋田県ときいて、福岡の家族も応援してくれながらも驚きましたが、せっかく新しいチャレンジをする機会なので、今までとは違う、離れた土地に行ってみたいという気持ちもあったんです。東京での採用面接で「雪かき」がしたいと答えてしまった記憶がありますが(笑)、寝台列車で大阪からきたら、めっちゃ寒かったですね。

Q.実際の活動の様子を教えていただけますか。

青若会の会議の様子、節電の時間は集落全体が明かりを消します

青若会の会議の様子、節電の時間は集落全体が明かりを消します

地域の人々がとても良い方ばかりで、ぼくはお世話されてばかりです。来て早々、インフルエンザでぶっ倒れた時は、大好物の茶碗蒸しを持って来てくれましたし、普段もご飯をいろんな家でご馳走になっています。ありがとうございます(涙)
3月の震災時にも大きな被害はなかったものの燃料がなくて、薪ストーブに当たらせていただいたりもしました。ものすごい雪も体験しましたが、「雪投げ」と呼ばれている雪かきも、みなさんの効率にはとても及ばず、来年こそはもっと頑張りたいです。地域では青年団の副団長として、若い人がつながりをもって動いている中に入れていただいています。

この夏は、大葛の将来を考える会が主催して毎週金曜日の夜8時〜9時に大葛自主的計画節電をやりました。地元の若者で組織される青若会が実行部隊となり、ルールづくりや、ろうそく配布、消防車の手配などが、上から下へのいわゆる「縦の関係」ではなく「横の関係」でやりとげられたことが大きかったと思います。子どもたちが楽しくできる工夫や、地域の皆さんの意識の変化なども見られました。

次は、今後の目標や、これから地域おこし協力隊になる方々へのアドバイスなどです。

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