Interview隊員インタビュー

菅原文太氏講演とやまなし農業協力隊活動報告(2) やまなし農業協力隊シンポジウム  やまなし農業協力隊シンポジウム記事の続きです。将来を見据えながら日々務める隊員の皆さんの、応募動機などをお聞きしました。

えがおつなげて 新しいつながり方の社会をめざすNPO 応募前に訪問して現地を気に入る

山梨県北杜市白州町を中心に、須王町増富地区、大豆生田地区などで活動しているNPO法人えがおつなげて。健全な農業の復活や食料自給率の向上を、地域共生型ネットワークという新しい社会形態の構築によって実現しようとしています。

マーケット

ここでは、同期入隊の2名と、まだ入隊して半月ほどの1名、合計3名の隊員が、増富地区、須玉地区、白州地区で活動中。真冬にも半袖で作業することもあるようで、見守る人々を感心させています。

ある隊員は、もともとボランティア活動をしていました。しかし、「まずは自分の生活を変えなければ」と思い立ち、協力隊に応募したとのこと。一方、他の隊員は、カーナビに白州や増富などをセットして、実際に現地を訪れ、自分の目で見て気に入ったために応募したとのことです。

餅つきの様子

そして、「入隊半月の身で言うのもおこがましいですが」と新人隊員。「最初の一歩は勇気が必要かもしれませんが、ふみだしてしまえば、あとは頑張るしかない状態になれると思うので、興味のある人はぜひ勇気を出して応募してほしいです」

アグリ甲斐 一年中農作業ができる山梨の魅力 事務作業にはない自然に楽しさ

農業生産法人(株)アグリ甲斐は、平成21年に設立されたばかり。地域農業の復興をめざしながら「のっぷい(根菜類に適した火山灰土の決め細やかな土壌。市川三郷町大塚地区の言葉)の肥よくな大地」で育った、独特の形の大塚人参などを特産物として出荷しています。12月には、この収穫祭も行いました。

農作業の様子

ここで農業修行を積んでいるのは、佐藤信也さん、島村晃弘さん、今井桂さんの3名。東京で事務仕事をしてきたのとは違う、自然と触れ合う楽しさを笑顔で壇上から話した隊員の佐藤さんは、新潟県出身。冬期に大量の積雪がある新潟と違って「一年中農作業ができる」ところとして、関東周辺で農業ができるところを探し、やまなし農業協力隊員の応募に出会ったということです。

大塚にんじん

アグリ甲斐では日ごろの農作業の試行錯誤をブログで紹介していますが、初心者が就農するには、まず身につけなければいけない農業の基礎もあるはず。農業協力隊に興味はあっても、実際に応募するとなると、ついつい迷ってしまう人がいるかもしれませんが、島村さんは、「とりあえず動いてみること」だと話してくれました。

次は、ハウスとブドウで研修のJA梨北と「楽しい農業」のサラダボウルの隊員紹介です

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